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これからのSDGsは「+B」が重要になります!
ご存知のように、SDGs(持続可能な開発目標)は、17の目標と169ターゲットが示されてます。
そして目標14(海の豊かさを守ること)と目標15(陸の豊かさを守ること)では、生物多様性条約第10回締約国会議で合意された2020年までの目標に合わせて、複数の目標の達成年が2020年となっています。
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/
SDGsの専門家、蟹江先生に確認しました。
今年の生物多様性条約第15回締約国会議でポスト愛知目標が合意されたら、目標14と目標15は、書き換えられるのか?
答えはノーでした。
SDGsは、困難な議論の末、世界で合意されたものであり、14と15だけ目標年を変える動きをすれば他の目標も変更して欲しいということになりパンドラの箱を開けることになりかねない。従って、目標年は変更されないとのことでした。
このことは、ある会議で環境省に確認したところその旨認識しているとのことでした。つまり2021年からSDGsが独り歩きすれば、14と15は、終わったものとされてしまう危険性があるのです。
これからはSDGs+Bが必要なのです。BはBiodiversity当然ですが。
今日は、沼田眞先生が生誕された日です。沼田先生が去られて18年になりますね。きっと天国で、「お前達、何をやっとるんだ!」とお怒りのことでしょう。
35年前(1985年2月)に日本自然保護協会の嘱託職の面接官が沼田眞先生でした。面接の時に、「君は、私の本を読んだかね?」と質問され「読んでません」と答えて「ちゃんと読まなきゃダメじゃないかね」と言われて「落ちた」とおもいましたが、無事、雇ってもらえました。
いつだったか忘れましたが、WWFジャパンに勤めていたとき沼田先生のご自宅にお邪魔したことがありました。その時の驚きは今も忘れません。約20畳程度の書斎に、まるで図書館のように書棚が並び天井までぎっしり書籍が並べられ、中には英語やドイツ語の本もありました。先生に「この本は全部読んだのですか?」と聞くと、あっさり「読んだよ!」と答えられ愕然としました。
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沼田先生は、大正6年に、茨城県土浦市で誕生されました。東京文理科大学卒業後、京都大学で理学博士号を取得され、千葉大学教授、理学部長、図書館長などを歴任されました。
日本における生態学の第一人者として、竹林・草原をはじめとする植物群落や都市生態系の研究などに従事されました。
日本生態学会長、日本植物学会長、日本雑草学会長、日本環境教育学会長、日本学術会議自然保護研究連絡会議委員、国際生態学連合理事、国際生物科学連合理事などを務められました。
千葉県における生物教育に力を注ぎ、千葉県生物学会長をつとめるとともに、平成元年より千葉県立中央博物館の初代館長として、千葉県内のナチュラルヒストリーの拠点を築いた方です。
自然保護分野では、厚生省自然公園審議会委員、環境庁自然環境保全審議会委員、東京都自然環境審議会委員、千葉県自然環境保全審議会会長のほか、世界自然保護基金ジャパン理事、自然保護助成基金理事などをつとめられました。
1972年にストックホルムで開かれた国連人間環境会議には日本政府代表顧問として出席、1992年にリオデジャネイロで開かれた国連環境開発会議にはNGO代表として出席。国際自然保護連合(IUCN)の生態学委員会、環境教育委員会、保護地域委員会、種の保存委員会の委員、日本ユネスコ国内委員として、日本の初のレッドデータブックの作成、世界遺産条約の批准に尽力。日本学士院エジンバラ公賞、国連環境計画グローバル500賞を受賞されてます。
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もう一つのエピソードは、どんなご相談をしても直ぐにお返事を頂けることです。直ぐにお答えを頂いたり、ダメな場合は、今忙しいから2~3日待って下さい。とか、必ずお返事を頂きます。とんでもなくお忙しい先生ですが、必ずお返事を頂けます。
私が尊敬する先生のお一人です。
(引用)