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環境省がようやく野生動物由来の感染症の調査・研究に乗り出すことになりました。
【環境省報道発表】
「環境省は野生動物由来の感染症の調査・研究に乗り出す。野生動物が感染源と考えられている新型コロナウイルスのような感染症が、今後、人に広がる前に防げるよう、野生動物の保護・管理に研究の知見を生かす。来年度の概算要求に経費約2億5千万円を盛り込む。」
小泉大臣を囲む勉強会でのメッセージ(提言)がひとつ実行に移りました。
(メッセージ抜粋)
「日本は、今回のコロナ禍を大きな転換期と捉え、世界に先んじて持続可能な自然共生社会を実践・実現し、「開かれた強い自立国家」として、世界的な環境危機・経済危機に対してもその解決に大きく貢献していかなくてはならないと考えます。 同時に持続的経済発展と安心・安全・幸福な生活の持続のためにも、国民及び政府は、次なる自然災害リスク(気候危機による巨大台風・自然災害・新興感染症など)およびそれがもたらす経済危機・国際情勢危機に対する高い警戒心を常に維持し、それらに対する万全の対策を備えておく必要があります。
この対策の一環として、例えば映画「シン・ゴジラ」に登場する巨災対=巨大不明生物特設災害対策本部のように、様々な分野の専門性を融合し、様々な情報に基づきリスクを先んじて分析し、モデル予測・評価・政策立案という包括的なリスク管理を可能とする民学官協働の専門組織を構築することも検討すべきであると考えます。
特に今回の新型コロナ災害を受けて、環境省はまず直近のリスク管理課題として、「人獣共通感染症対策」の重点化を急ぐ必要があります。ほとんどの新興感染症の起源は野生動物が保有する病原体微生物(ウイルス・細菌類・菌類)であり、人間が、これら野生動物および病原体が生息する自然環境エリアに対して過剰な伐採・侵食を繰り返していることが新興感染症発生の原因とされます。
すなわち新興感染症リスク管理には、生物多様性管理が根本として必要とされ、自然共生政策の一環として、環境省が主体となって、環境科学・自然生態学・進化生態学の観点から新興感染症発生メカニズムを解明し、さらに、得られた科学的知見に基づき、人間社会と野生生物の世界の間の衝突や干渉を避けるための社会・経済システムを、他省庁を牽引して目指していくことが重要であると考えます。」
朝日新聞:野生動物と感染症の関係調査へ、コロナ流行で環境省方針
ワンヘルスとは、書いていないもののようやく環境省は生態系の健康について調査・研究に乗り出すことになりました。
ワンヘルスは、人の健康、動物の健康、そして生態系の健康の3つを挙げ人の健康を守るためには、動物や環生態系にも目を配って取り組もうという考え方です。人も動物も生態系も同じように健康であることが大切だという考え方です。
環境省の自然環境局には、外来種を含む野生生物の国際移送・取引による感染症パンデミック対策の概念が希薄な状況で、地球環境問題としての取り組むことが必要になります。
以前、RCでまとめた「感染症と生物多様性」の国際的な視点が必要と言うことです。
さて、人の健康(厚生労働省)、動物の健康(農林水産省)、そして生態系(環境省)の健康の3つではなく、第4の健康を提示します。
それは、健康な思想です。大胆な提示ですが、日本は、感染症教育がしっかり進められていません。義務教育や幼児教育の時から感染症とは何か、生態系のことも含めて、教育することが大事だと思います。また、動物や野生動物を扱う動物園や水族館は、現状では、文部科学省の博物館相当施設として扱われています。
更に日本の思想信条から考えると八百万の神々が宿る日本では、健康な思想も重要ではないでしょうか?
ワンヘルスは、まだ、始まったばかりですが、これからどのように日本で展開してゆくことになるのか動きを見てゆきたいと思います。